啄木鳥探偵處 アニメ版 感想
何となく見初めて一気に観たアニメ版「啄木鳥探偵處」。
大元は東京創元社出版・井伊圭原作のミステリー小説です。
実在の文学者達をキャラにして、文芸活動の他にも探偵をさせたりしてるニ次作品の様なストーリーです。正直アニメとして観るには絵柄が余り好みではないんですけど、内容はそのものは面白かったです。
この頃の純文学とか詩集とかは母が大好きだったので、実家には石川啄木の本もありました。本があった割りに母は、石川啄木作品を不幸自慢みたいで読んでて疲れると言っていたので、私はその時点で読む気が起きませんでした。でも「働けど働けど猶わが生活楽にならざり、ぢっと手を見る」は知ってました。啄木さんの作品だったんですね…f(^_^;) イマゴロ。まぁ稼いでないのに飲み歩いて女遊びしてれば金はないです。そんなクズっぷりは最近になってよく言われてるそうですが、この作品でもクズっぷりは描かれてます。でも好かれてる所も描かれてます。それより何より良い時代だったんだなって言うのが率直な感想です。全てが実話ではないものの、金田一京助が経済的な援助をしていたのは事実だそうですし、魅力的な部分は事実を取り込んでいると思います。探偵って所で今時な空想を織り交ぜた作品ってとこでしょうか。ノスタルジックな雰囲気も良いですね。レトロ好きな昭和生まれの私にはツボです。
声優陣に私の好きな津田健次郎さんや古川慎さんが出ていて、古川慎さんがOP曲と挿入歌を歌われてます。
私は古川さんの歌声が結構好きなのですが、本編には古川さん演じる若林牧水が余り出て来ないのがちょっと残念でした。調整してるはずなのにやけに声が大きくて笑っちゃいましたけどね。
それから江戸川乱歩こと平井太郎の名前を聞いて、名探偵コナンの映画「紺青の拳」を思い出したのは私だけでしょうか。
銭形平次の作者である野村胡堂が、逃げた男を銭投げて捕まえるシーンがあって、思わずツッコミ入れてしまいました。それは間違いなく装飾してるし、現実的には投げても当たらないだろうって。幾らを投げたのか解りませんけど、どう考えても寛永通宝より小さいし軽そうだし。原作にもあったんでしょうかね?読んでないので解りませんけど。
そんな訳で(どんな訳だ?)原作のほーに興味が湧いたので、機会見つけて読んでみようかなと思ったりします。
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