1980年代前後の少年誌・チャンピオン編
多分最初に自分で購入して読み始めた少年誌は「週間少年チャンピオン」で、通っていた絵画教室に「ドカベン(水島新司)」が置いてあり、それを読んで面白かったから・・・だと思います。
自分で購入して読み始めたのは「ドカベン」がきっかけですが、それ以前にもイトコの家に遊びに行くとチャンピオンが置いてあったので読んでました。
他にどんな作品があったっけと思って調べましたが、結構知ってましたね。好き嫌い関係なくとりあえず一通り読んでたので記憶に残っていたのだと思います。
かなりザックリになりますが、当時の作品の感想等まとめてみました。
- 1. ブラック・ジャック(手塚治虫)1973-1983年
- 2. ドカベン(水島新司)1972-1981年
- 3. 魔太郎がくる!!(藤子不二雄A)1972-9975年
- 4. エコエコアザラク(古賀新一)1975-1979年
- 5. 百億の昼と千億の夜(原作:光瀬龍、作画:萩尾望都)1977-1978年
- 6. がきデカ(山上たつひこ)1974-1980年
- 7. 月とスッポン(柳沢きみお)1976-1982年
- 8. レース鳩0777(飯森広一)1978-1980年
- 9. 750ライダー(石井いさみ)1975-1985年
- 10. ゆうひが丘の総理大臣(望月あきら)1977-1980年
- 11. マカロニほうれん荘(鴨川つばめ)1977-1979年
ブラック・ジャック(手塚治虫)1973-1983年
言わずと知れた名作です。
イトコの家に行くと置いてあったチャンピオンでこの作品を知り、夢中になって読みました。
医療関係の仕事にも興味が出たのはこの影響ではないかと思います。当時は子供だったので、人形や自分に意味もなく包帯巻いて遊んでたりしました。バカだしヘタレなんで医療関係にはかけらも向いてませんが、薬を販売する会社には勤務しました。すぐ辞めちゃったけど(^_^;)。今でも家庭の医学とか読むのは大好きだったりするので、子供の頃の出来事って大きいもんですね。
「結合双生児」って言葉はこの漫画で知りました。ベトナム戦争後の後遺症が現れた時期だったのでしょうね。頭が二つある子供から切り離した脳が入っている延命機の様な装置を、身体を得た方の子が壊し、「なんて事をするんだ」と慌てる大人に、泣きながら脳を庇う様に「どちらが残ってもこうしようと二人で決めたんだ!」と訴えるシーンは圧巻でした。ベトナム戦争では人を殺さない「クリーン作戦」として枯葉剤を撒いて、隠れた人を浮き彫りにしようとしたらしいですが、現実は殺すより酷い結果を残し、戦争って本当に残酷だと思ったものでした。
ピノコの誕生もこのタイミングで読みましたけど、これに関しては「マンガだ」と素直に思いましたw。
手塚先生は医療を紹介するつもりで描いていた訳ではなく、「嘘書くな」と抗議してきた東大生にも「マンガに嘘がある事も知らないのか」と言っていたらしいので、私の読み方で良かったみたいです。
ドカベン(水島新司)1972-1981年
私がリアルタイムで読み始めた頃はもう高校生になっていました。
印象に残ってるシーンとして、わりと最初の頃で単行本で読んだ内容ですが、岩鬼の食べ終えた弁当箱を観て山田が「一粒残ってる」と指摘したとこです。私はお茶碗に米粒残して食べ終えていたので、お米の一粒でも無駄にしてはいけないんだと教わった場面でしたw。以来今に至るまでご飯は一粒も残さないよう食べてます。
この作品を読んで野球もハマりました。観るよりやりたかったので、近所の子相手にキャッチボールしてましたw。兄が野球をやっていたので一度だけキャッチボールの相手して貰った事があり、カーブを投げて貰ってどんな風に来るのかとか見せて貰ったりしました。でも野球のセンスはなかったと思います。ちなみにオーバースローよりサイドスローの方が速い球が投げられました。どうでも良いですけどw。
沢山出てくるキャラの中では微笑三太郎が好きでした。リアルで安心出来るタイプの人が好きなのでw。ほんとにどうでも良いですね。すみません。
不敗明訓ってあり得ないと思いましたけど、そんな学校があったら凄いですね。やっと負けたのが2年の夏かな?忘れちゃいましたけど。
単行本31巻まで買いましたが、生活環境が変わったりしてるうちに熱が冷めてしまって、チャンピオンも買わなくなって来たので、その先は最終回を友達に聞いただけで終わってます。気付いたらプロになってるし。あれ?続けられなさそうな身体になってなかった?って思ったんですけどね。でも相当息長かったですね。プロ編はどうでもいいんですけど、高校編の最後は読みたいかも。
魔太郎がくる!!(藤子不二雄A)1972-9975年
思ったより昔の作品なんで、イトコの家で読んだ記憶だろうと思います。
今でもホラーっぽいものは余り好きではないですが、とりあえず全部読んでたので、何となく記憶にあったのは、恨みを晴らす様な内容だった気がする…程度です。合ってましたけど。
見た目も性格もパッとしない典型的「いじめられっ子」である主人公・浦見魔太郎。毎回様々な人物からいじめを受けるが、どうしても許せない行き過ぎたいじめや悪行に対しては自身の持つ超能力「うらみ念法」やオカルトアイテム、残虐な手段をもってして夜な夜な復讐しにまわる。
Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/魔太郎がくる!!
かなり陰キャラな主人公で怖かったですが、後半はだいぶ変わってきて正義の味方っぽくなった様です。
私も一時期いじめられっ子でしたし、大人になっても理不尽な目にはいっぱい遭いましたけど、人を恨む事は一瞬あっても直ぐに忘れてしまうような性格なので、こーゆー感情には無縁。むしろ何時までも陰でウジウジしてる方が嫌だったので、私にとっては好きなタイプの作品ではなかったです。
エコエコアザラク(古賀新一)1975-1979年
ホラーは好きではないと言いつつ、怖い物観たさで読んでました。割と最近でも実写化されて「何で今頃?」って思っちゃいました。
全然高校生っぽくない主人公がブキミでした。って、確認したら中学生だったんですね。えぇ…。だってバイトとかしてたし、占い師だったし…。まぁ高校生の設定のヤツもあったみたいですけど…。時代ですかねぇ。
内容は所々しか覚えてませんが、衝撃的なエグいシーンだけは今でも頭に残ってます。多分ページ数は3ページ程度だと思うのですが、中学生位の少女がオバサン(母親?叔母?)に制裁下すワンシーンで、オバサンの履いてたスカートを逆にして頭上で結んで下半身を露出させ、「大事な所を使えない様にしてやる」みたいな事言ってアイロンで…。もろ見せはしてないので見た目の衝撃はありませんが、想像力豊かな私にはかなりの衝撃でした。青年誌ならまだしも少年誌に載せる様な内容ですかね。今だったら無理なんじゃないでしょうか。私が親なら読ませたくないです。全部がこんなではないですし、主人公が可愛い時もありましたけど、やっぱりこれは青年誌の内容だと思います。
百億の昼と千億の夜(原作:光瀬龍、作画:萩尾望都)1977-1978年
三瀬龍先生の作品は「夕映え作戦」が好きで読んでましたが、これ以外は特に読んでなくて、マンガになって初めて知りました。でも内容は仏教的な事があったくらいしか覚えてません。
作画の萩尾望都先生の「ポーの一族」とか「トーマの心臓」とか有名ですけど、有名なんでちょっと読んでみたりしましたが、あんまり記憶にないです。優しい画風で嫌いではなかったですけどね。
内容は大して覚えてませんが、連載のインパクトだけはあって、普段は少女マンガを描いている女性の漫画家が、カテゴライズされず、少年誌にも決して画風をこびる事なく作品を載せているのは珍しく感じ、とにかく凄いなと思ったのがこの作品でした。
がきデカ(山上たつひこ)1974-1980年
流行りましたね。「死刑!」ってたけし軍団の松尾伴内さんもやってましたね。でも下ネタがひどくて嫌いでしたw。屋根の雨漏りに、上質のコーキング剤をお尻からウンコみたいに出して直したり…、って一通り読んでたので…(;´д`)。
月とスッポン(柳沢きみお)1976-1982年
「翔んだカップル」で有名な柳沢きみお先生の作品ですが、柳沢先生の作品の主人公はどうも好きになれないパターンが多いです。外見上はエリートだったり平凡だったり、この作品の様なドジなキャラだったりと様々なんですが、内面はウジウジしていて隠に籠ってる設定が目立ちます。絵も下手なんで好きじゃないんですけどね。「翔んだカップル」は友達から借りて全巻読みましたけど、「腹立つ〜( *`ω´)」と思いながら読んでましたw。なのでこの作品も読んではいましたけど、「翔んだカップル」同様に「勝手にウジウジしてんじゃねぇよ」ってサラッと流してたので、記憶に残る物は何もないです。
レース鳩0777(飯森広一)1978-1980年
動物好きだったので最初は読んでましたが、途中からはチャンピオンを読まなくなったので内容は知らないです。
単純に動物好なんで「レース鳩飼いたい」って思いましたw。飛ぶ鳥は逃げられると戻って来ない印象があったので、鳩は戻ってくるんだと知ったので、私もアラシの様な鳩欲しい〜ってそっちの気持ちの方が強くて、肝心な内容は本当に冒頭の部分しか覚えてないです。でも改めて最後まで読んでみたい作品です。
750ライダー(石井いさみ)1975-1985年
何年高校2年生やってるんだ的な言われ方をした作品ですねw。バイク好きなんで読んでました。最初の頃の尖った主人公は知りません。最終回は「いきなり最終回」で読みました。最後は石井先生がいい加減高校生を卒業させようと思ったらしいです。主人公が当時は不良扱いされたバイク乗りの高校生なのに、何だかんだと平和な作品でしたね。今はバイクの販売に排気量の制限はありませんが、この頃は国内販売は750迄で、それ以上は逆輸入車でしか買えませんでしたから、当時の750は憧れの排気量でしたし、CBも人気車種でした。免許も多分このマンガの掲載当初は、バイクの免許の区分がなくて、取れば排気量は関係なく乗れたギリギリの頃だったのではないでしょうか。私は中型しか持ってないですけどね。今では普通二輪と言うらしいですけど(まともに覚えてないし)。今読むとその辺の違いも面白いかもしれないですね。
ゆうひが丘の総理大臣(望月あきら)1977-1980年
テレビドラマで中村雅俊さんが主人公を演じてらした事で有名です。テレビドラマ化されると聞いた時、まぁこの人しかいないだろうなと思いましたけど…。原作よりカッコ良いですかね。もっとザックリしたキャラでしたから。別作品とも言われてる様で、私も違うとは思ってましたけど、別物だと思って観ていたのかそれほど気になりませんでした。中村さんに合わせたんだろう位で。それより田野木が神田正輝さんと言うのが違いすぎて違和感でしかなく、その点が一番気になってました。
うーん、原作の方のソーリはとにかく明るくてサバサバしていてドンブリな人で、ドタバタした中にウエットな感じもある青春コメディの典型みたいな作品でした。
マカロニほうれん荘(鴨川つばめ)1977-1979年
大好きでした。トシちゃんがツボで…。常にふざけてるのにごくたまにシリアスになったり、真面目になったりするので、本当に飽きさせないと言うか、面白いの一言でした。
後半の内容は読んでいなくて最近になって知ったのですが、鴨川先生が多忙過ぎてかなり心身ともに疲弊されてしまったそうで、最後の方はまともに描いてらっしゃらなかったみたいですね。
機会があればまた読んでみたい作品です。
この頃、チャンピオンはジャンプを抜いてトップに立った時期でもあった様ですが、実際こうしてまとめてみると面白くて人気のあるマンガが沢山ありました。
私がチャンピオンを読んでいた時期はそんなに長くなくて、4年位だったと思いますが、その一部が上記にあげた作品で、どれも人気ある作品でしたので、それ以外も含めれば発行部数が上がったのも頷けます。
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