ジャンプGIGA 2021 WINTER の感想 最近の漫画って…

2021年9月17日

クリアファイルが欲しくて買っちゃいました。

買っちゃいましたけど…。マンガそのものは殆ど面白くなかったです。ほんと正直。

最近のマンガってどれ観ても思うんですけど、人しか描いてないのが多くないですか?背景のあるコマがちょっとしかなくて、人物しか描かれてない背景真っ白なコマがザラ。入ってても線しかないとか…。スクリーントーンで誤魔化す事すらしてなかったりします。パラパラと観て「もういいや」と思いました。一部だけはまぁまぁ良かったですけど、既に本誌ジャンプの方で面白いと思ってるものを除けば、内容が少女漫画でも良さげだったり、絵面が私の好みではなかったので「もういいや」と思ったり。内容はいいのかもしれないんですけどマンガなんで、絵に魅力感じないとその時点で私は読まないです。新人用の雑誌?と思ったんですけど、どうなんでしょうか。付録に魅力感じない限りはもう買わないから、どうでもいいですけど。

オバサンちっくに昔の話をしてしまうと、デッサンずれた絵を描く人は昔からいました。
背景が下手な人もいました。スクリーントーン多用のせいで単調になってつまらなくなってたのもありました。
少女漫画を観なくなったのは、デッサンずれた人が多かったからなんですが、男性の描く絵でも「サーキットの狼」は車の絵だけはやたら上手いのに人物は下手くそで、「聖闘士星矢」はスクリーントーン多用で薄っぺらに見えて、魅力感じてませんでした。唯一読んでいた少女漫画の「花とゆめ」に連載されていた「スケバン刑事」を描いていた和田慎二さんは上手かったですし、「少年マガジン」に連載された「愛と誠」を描いたながやす巧さんも、めっちゃ上手くて、最近ではああいった画風は観ない感じです。ながやす先生はアシスタントを使わない主義だったそうで、全部一人で描いていたとか。それであのクオリティって…(滝汗)。

数年前に妻夫木聡さん主演で二度目の映画化されてましたっけね。観てませんが。
内容はともかく、作画は圧巻ですが劇画タッチが嫌いな人には向いてません。この頃は劇画が流行っていたらしいですが、私が読んだ劇画はこれと「ドーベルマン刑事」と「北斗の拳」かな。この二つはあんまり好みの絵ではなかったですけどね。リアルでもマンガでもムキムキマッチョは好きですけど、ムキムキ過ぎるのは引いてしまうので、ながやす先生位のムキムキさが丁度いいです。どうでもいいですけど。
この作品に関しては作画のみですから、内容の魅力は別問題なので比較しづらいかもしれませんが、コマ割りと言った見せる部分の良さは漫画家の力量からくるものですし、このタッチの細やかさは十分過ぎると思います。

巻頭に書かれた岸本斉史先生のコメントで、ヒロアカの堀越先生の画風について書かれている一文がありました。印象的な部分をネタバレない程度に言うと「こんな描写する人はもう出て来ない」と言う一文(厳密な文章は読んでくださいね。試し読みでも読めますから)。アシスタントがいて、全部自分でやってる訳ではないと思いますが、それは今だからこそで、最初からそうだった訳ではないと思います。「ベルサイユのばら」の池田理代子先生があらためて連載したベルバラの中で「原稿を一部失くしてしまい、アシスタントが帰った後だったので、自分で全部書き直した」と言っていたページがありました。過去に描いたものの書き下ろしでしたが、長い事こんなの描いていなかっただろうにと思うのに、何の違和感もありませんでした。池田先生は一時期作風が変わり、絵が下手になってると感じた事がありましたし、この連載も最初の方はやや不安定でしたが、後半はすっかり元の勘を取り戻しておられました。結構ご高齢なのに凄い。「ベルサイユのばら」は建物も衣装も飾り物も装飾品が凄まじいので、大変だと思うんですけどね。

あぁ言い出したら止まらなくなってる…。
またこの辺は改めて整理することにします。

「ジャンプGIGA 2021 WINTER」は、爆豪のクリアファイル鬼滅のシールナルトとヒロアカのコラボポスターにお金払った様な感じですが、それでも損はないかもしれないです。

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