保護活動ボランティアの方へ
ボランティアについて考えさせられる出来事があったので、急遽記事にしました。
うちの旦那はもともと動物は愛でるだけが好きな人で、関わるのは苦手と言うか嫌いです。
私が動物好きなので、やっとのことで鳥だけは飼う様になりましたが、私の入院中に代わりに餌と水やりをするのが精一杯です。
そんな旦那も最近では迷い猫・鳥等でうちに慣れたなら飼ってもいいと言う様なりました。
それでも鳥がいるし、私がアレルギーが出る様になったし、自分達の年齢上子供は無理だしで、積極的に飼う為の動きはしていませんが、野良猫が来ると慣らさせようと試みてました。
最近になって床下でガタガタと音がする様になり、昼間に外で床下から猫が出て来るのを発見しました。
餌付けでもしてみようかと考えてた所、猫を探していたボランティアの人から「保護したいので協力してくれ」と言われて喜んで即答しましたが、その人は帰り際にやっと自分の名前を言っただけで、団体名も連絡先も言わずに帰りました。
私も迂闊でした。何も聞かずに即相手を信じてしまい、何処の団体だろう思いつつ帰してしまいました。
数日後の今日。早朝6時前から外でガタガタ音がしました。もしかしてとベランダから外を見ると、どうやら捕獲器は隣の敷地内に仕掛けられた様で、私に気付いた隣のご主人が子猫を保護したと言って来ました。
隣人は保護犬を飼っていて、ご主人は接客業をやってるだけあって人当たりの良い気さくなご主人です。
私の家は数軒が並んでいて、敷地の裏手は少し下り斜面になっています。その先に僅かな帯状の公共の土地を挟んで資材置き場と作業場があります。斜面はうちだけ張り出して平地にしていて尚且つ資材置き場がうちの壁部分にまでだけ進出しているので間がありませんが、他はどこもほぼ放置で手付かずの為、公共の土地部分に草がボーボーに生えていて、僅かな平地は雑草と物で雑然としている様な状態です。仕掛けはその僅かな平地部分に置かれた様ですが、草の川を渡る様で歩き難く危険と言えば危険でした。それが癇に障ったのか「これどうにかならない?」と言い出し、隣のご主人が「どうにかします」と慌てて片付け始めましたが、その後も「危ないし。アタフタしちゃったわ」とか言いたい放題。その様子をベランダから観ていた私はとても不愉快でした。
最初に協力依頼された時、別のご近所から冷たく拒否されたと言う話を聞いて「そんな冷たい人だったかな」とちょっと意外に思えた感じもあったのですが、こんな調子だったから拒否されたんじゃないかと感じました。
これはきちんと言った方が良い案件だと思いましたが、何処に連絡して良いか判らなかった私はネットで名前だけを頼りに地元の団体を探しました。
その中で一つの団体に運営者の記載のないHPを見つけました。今時ですからちゃんと「運営者」のページはあるのですが記載はありません。HP制作の仕事をしていた私としては考えられませんでした。最近では個人でさえ記載してる人が殆どだと言うのに、仮にも団体でありながら運営者を記載しないと言うのはあり得ません。それでいて寄付金の口座ではきちんと名前が表記されています。自己主張ばかりが先に立ってるのを感じて信頼する気にはなれません。うちに来た人と似た様なもの。地元保護団体のレベルを疑ってしまいました。
私は動物好きとして、今の多頭飼育崩壊や動物を物として扱っているブリーダーについては、強い関心を持っています。特に悪質なブリーダーは許せないし、安易に動物を飼う人も許せません。
保護活動をしているボランティアの人達は、そう言う動物を救済する為にやっているので、それ自体はとても素晴らしく有難い事だと思っています。
でも本当に救済すべきは動物達ばかりではないと思うのです。
どんなに動物を保護しても捨てる人がいる。放置する人がいる。
そして全ての人が動物を好きな訳ではありません。犬に噛まれた、病気になった、と大変な思いをしたせいで、どうしても好きになれない人もいます。
保護するに当たってはいろんな人に接するはずです。その時のどう対応するか…で相手の協力を得られるかどうかが決まると思います。どうやってもダメな人なんてそんなに多くはないと思うのです。私が今回体験した様に、協力する意思があっても協力して当たり前な態度を取られたら二度とその人に協力する気にはなれません。せめて敬語で丁寧に言ってくれたらそんな風には思わなかったのに…と思います。
保護する人達の中に動物を救う為なら何してもいいとか、助ける為に協力するのが当たり前と言った気持ちが微塵もないと言える人がどれ位いるでのしょうか。
自分の活動に誇りを持つ事は良い事ですが、それを人に強いてないですか?
そんな事しない人はきっと多くの人の協力を得て、沢山の動物達や人の心を救って来ていると思います。
でも普通の人に拒否されてる人はご自身を振り返られた方が、今後の活動のし易さに繋がると思います。
まぁ誰しも自分を振り返るのは大事だと思いますけどね。
動物と人は常にどう共存するか…が永遠のテーマの様な気がします。
人が追い出したせいで棲み家や餌場を無くした動物達が、人里に現れて田畑を荒らし人を襲う。
結局は人がした事で人が困っているのが現状です。
どんなにボランティアの人達が頑張っても常に野良猫がいて、保健所に行く犬がいます。
また飼い切れず自然界に放り出された外来種が生態系をどんどん悪化させています。
人の心を改善しない限りこういった事はなくなりません。かと言って何もしない訳にはいかないので、ボランティアの方は必要になるのですが、それでもボランティアの方にはお願いしたいです。
動物達を本当に救いたいのであれば、人も大切にして欲しいのです。
相手の話を聞いて非協力の理由が判れば、保護する意味を理解する為の話し合いが出来るはずです。
そして全員とまでは言いませんが、協力してくれる様になる人も現れるはずです。
動物を大切しないからと即座に切ってしまえば、その人は一生大切にする機会を失くすかもしれない。
どうか動物を大切にするように、愛するように、人も大切に愛してあげて下さい。
感謝すべき存在は人の中にも沢山いる事を念頭において活動して欲しいです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません