実写版映画「花田少年史」を観た

厳密には「花田少年史・幽霊と秘密のトンネル」です。
解約しそびれたU-NEXTが勿体無いので、観たい作品を探して見つけたので観ましたw。

これはこれでそれなりに感動しましたが、別物ですね。
一度中止になったらしいですが、その理由が一路が活き活きと描かれてないと言う作者からの意見があったそうです。判る気がする。

時代設定が2000年代で原作より30年も最近になっている時点で雰囲気が全く違います。テレビ買えない家族なのに、一路のチャリがマウンテンバイクなのが私的に違和感です。服装も2000年代で必然的に小綺麗なのでワンパク感は薄いです。短パンも今と昔では形が全然違いますからね。
地域の設定も普通の今時な市街地が出て来て、それでいて藪の中を走る姿や海が出て来て、田舎なのか都会なのか海岸よりなのか山野なのか所在が判らないです。
主要人物の設定は大幅に変更されているし、最も大事な一路のキャラが至極普通で良い子です。あれはワンパクとは言いません。元気度も男の子としては普通か大人しい気さえします。

原作を踏襲していて良かったのは壮太のエピソード位ですかね。壮太がまさしく壮太なのと、お父さん役の杉本哲太さんと、新しいお父さん役の小林隆さんが適役で、役者さんの良さもあったと思います。
一路役の須賀健太さんは適役ではあると思うんですが、いかんせん設定が一路らしくないので、須賀さんに演技力があってもどうにもならないって感じです。

一路の家族ではお爺ちゃんの徳路郎は再現されてましたし、姉の徳子はあそこまでブサイクだと可哀想な気がするので、まぁいい感じかなと思うんですが、親である大路郎と久枝が全然違う。大路郎は西村雅彦さんが他の作品で演じていたキャラを踏襲していた感じでしたし、久枝は「綺麗だけどガサツになった」お母さんになってました。篠原涼子さんでは可愛い過ぎるし細過ぎます。バックボーンが凄い事になってたし。
もたいまさこさんはいい感じでしたね。原作の雰囲気を取り込みつつオリジナルな雰囲気になってましたけど、全然OKな感じでした。
全体的に役者さん有りきで、役者さんのイメージに合わせて内容を作った様な印象です。

ストーリーも根幹の幽霊が見える設定が弱かったし、一路の怪我の原因も違うし、大路郎と久枝のエピソードが原作から考えるとぶっ飛び過ぎ。原作が好きなだけに「違う」を連発してしまいました。

ただ「花田少年史」だと思って観るから違和感があるだけで、そう思わないで見れば家族愛を考えさせられる様な良い作品かと思います。

…されどこれは「花田少年史」なんだよね…。

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