ヒロアカ やっぱり「僕のヒーローアカデミア」

今年の夏はヒロアカは話題が豊富です。
映画も今週末公開になりますし、今日は31巻の発売日です。今仕事中なんで買いに行けてませんけど。
何と言っても本編がかなり熱い内容になってるので、ここはちょっと太めに考察やら感想やら述べたいと思います。


デクが雄英を離れた段階で、「アカデミア」はどうなってしまうんだろうと思ったのは、私だけではなかったですけど、やっぱりこの話は「僕のヒーローアカデミア」でした。

それぞれが過去回帰してデクを戻そうとしています。
最初は想いと身体と個性がバラバラで、良くも悪くも「大丈夫か?」と思われていたデク。ひたすら想いを努力で形に変え、その個性も物にして強くなり続けるデク。その姿の一部始終を観ながら自分も負けまいとして来た者ならではの回帰です。その回帰と共にデクとの関わり方から想いを描いています。こんな所にあの時の場面がこんな風な形で意味を濃色くしたんだ…と、その綿密な筋立てや設定に、そりゃ世界中にファンを獲得するハズだよなぁと思いました。だからこそだと思いますが、ヨソ様の考察を聞いたり読んだりしていると、綿密に読み込んで奥の奥まで探って考察してるなって感心します。私はそこまで読み込めてないなーって思ってしまいます。

オトナ充実期になると、そこそこの経験から会社や地域なんかのリーダーや中心的存在となった時に、ある程度広い視野で物事を捉えられたりします。でも経験の浅い頃や、本人の器が足りなかったり、柔軟性に欠けて来る年齢になったりすると、キャパ超えた事が発生すると、そりゃーもう余裕なくなって、見えてた物も見えなくなったり、冷静な判断が下せなくなったり、人の話も聞いてる様で聞いてなかったりします。そう言う時に重要なのが周りにいる人達。今真っ只中のオリンピックの選手もそうだと思うんですけど、頂点で結果を出す為のプレッシャーとか責任感とか、その場の雰囲気とか、いろいろ打ち勝たなければならない物の中で、自分をより良い状態にする為には、周りのバックアップが重要になって来ます。本人が十分な力を発揮する為に、他の事をやってくれる存在があると、必要な事だけに集中出来るので、これ程大きな力はないと思います。本人が冷静であればその辺りも判断出来て割り振れるんでしょうけれど、本当に追い詰められてしまうとそれも出来なくなります。最悪全部自分でやろうとして、ドツボにハマってしまいます。本当に結果を出そうとしたら、一人でやるより人数がまとまった方がより大きな結果が出るんです。当たり前ですけど、人数分の結果+相乗効果です。
まさしく今の構図です。デクは強くなって仲間がモブに見えたからと言う訳ではなく、大切だからこその行動ではあるけれど、全部自分一人で出来る訳がない事を考えなくなってしまっています。心のキャパを超えて余裕がなくなっている状態。一人でやらなくて良いんだと言う事を伝えようしているのが仲間達。今後デクと言う強い力を持ったヒーローを中心に、そのヒーローを支えるA組メンバーと言う最強のタッグで、AFOに対峙する流れになるはずです。だからこそデク目の「僕」を中心としたヒーローの卵達「ヒーローアカデミア」、「僕のヒーローアカデミア」なんだと思います。

私の大好きな劇場版「ヒーローズ:ライジング」では、堀越先生がデクと爆豪の共闘を提案しつつ「全員活躍させてほしい」と仰って出来上がった作品ですが、デクと爆豪だけではなく、個性が強いとか弱いとかも関係なく、全員がそれぞれの個性を活かして人を守り悪に勝つ「ヒーローズ・ライジング」な内容です。デクが今ほど強くはないとは言え、一人の力ではどうにもならないからこそ、総合力で勝っています。最後にナインを倒したのはデクと爆豪でも、個性を消耗させるのにお茶子や瀬呂達が一役を担いましたし、他のヴィランを倒したのは焦凍や常闇達だし、真幌と活真は耳郎や障子達が、町の人々は砂糖や葉隠達が守りました。これらの事は幾ら強い今のデクでも一人でやるのは無理です。劇場版は本編には内容としては出て来なくても、設定は一貫したものでブレてないと思うので、このデクを中心としたA組が全員でひとつのヒーローみたいに描かれる路線は、最後まで続く根幹であると思います。

312話の最後、影になったデクが「フッ…」と言う文字と共に描かれてます。私には、心の緊張が解けたのか、何かの力によるものなのか、両方なのか、デクが気を失ったか脱力した様に見えました。飯田くんの止めの言葉に心が開いたのではないかと思うので、次回以降ではデクとA組メンバーが決戦前に絆を深めるシーンが懐感゛かれるものと思います。

322話前にまだまだ触れたい事があるので、続きはまた後ほど。
あともう少しで仕事が終わるので、終わったらそのままソッコーで31巻買いに走ります。
ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

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