ヒロアカ No.326 オールマイトとステイン
私とした事が、ジャンプの発売日を間違えて今頃書き込みしてたりしてます。
あーもう…。
前回オールマイトが佇んでいた続きです。
ステイン出てきました。
早い話オールマイトの不甲斐ない姿にステインが檄を飛ばしに登場した感じです。
オールマイトは力を失って以降、何も出来ない自分がどんどんデクの足手纏いになって行く様で、自信をも失くして行っていました。その極め付けにデクから拒否られ、止められなかった事が決定打になってしまった様です。
ステインは恐らく脱獄してからずっとオールマイトの近くにいたのでしょう。だからこそデクがオールマイトが側にいる事を拒否した時に近くで様子を見ていたのでしょう。
ステインにとってオールマイトは、真のヒーローだった事は最初から一貫しています。痩せ細って何も出来なくなったとしても、それは決して変わる事はないのです。だからこそ今の情けない姿は別人。「お前は何者だ」と否定します。それでも心からそう思っている訳ではなく、勘違いを正し、元の真のヒーローに原点回帰しろと言う思いでいるのだろうと思います。
ステインが言いたい事はよく解ります。
オールマイトがしてきた事で、甘えて頼るだけの人間を生み出したのは事実でも、次世代のヒーローを作り出してるのも事実です。戦えなくなったオールマイトが次にすべき事は、その次世代のヒーロー達を見守り、変わらずに心の支えとして生きる事。人間は必ず何時かは衰えるものです。だから戦う力がなくなる日が来るのは必須。その後に何をするかでまた真価を問われるのです。だから今は「過程」なのだと。
こう言う現象って現実社会の中でもあり得る事です。
私自身が最前線に先頭切って何するって経験が一度しかありませんが、最前線で先頭を切らなくなった時にどう行動するかは、本人次第なので良くも悪くも本領発揮されます。先輩ヅラして出しゃばって邪魔する人もいれば、影に徹して支える役目につく人もいて、そう言う人達を先頭切っていた時に観ていたので、自分の番になった時にはこうあろう、またこうはならないと心掛ける事が出来ました。ごく僅かではありましたが、私のした事を喜んでくれて、次に繋がった人もいましたので、その人は私にとってはデクの様なものです。
オールマイトは大勢の人に影響を与え、直接守られた人はもちろんの事、オールマイトの様になりたいと思った人が沢山いました。それはデクだけでなく爆豪もそうだし、焦凍も憧れていました。例え憧れた90%の人がオールマイトを見限ったとしても、真のヒーローであろうとする者や頑張ろうと思える者が10%でも居れば、それは間違いではなかったはずです。全員を救えると思う事の方が間違いですし、それはオールマイト自身も言っていたはずですから。
ステインはその事を気づいて欲しかったのだろうと思います。
イレーザーがオールマイトに言っていた「生きてるだけで背中を押される人もいる」って言うのは、それだけでも凄い事です。だからこそ「どう生きるか」を考える、その事がステインの言う「過程」なのであると思います。
哲学的になっちゃいましたけど、今回の話は結構現実にも当て嵌まる事です。ってか、そんな経験があったので思い出されました。
まぁ私はヘタレ過ぎてオールマイトのような喪失感はなかったですけどね。
次回は雄英に戻ったデクの話になりそうです。
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