マンガ原作アニメ化の今昔
昔は原作がアニメになった途端に激変して、ガッカリする事が多々ありました。
先ず第一に絵面の違い。似ていて非なる…って感じの某国製レプリカみたい。
最近のアニメは私が観ている数が少ないので、気づかないだけとは思うけど、原作と大きく変わらないのが多い。技術の向上甚だしいので、画質の良さや動きの自然さ等、ある意味当たり前な部分もけど、ストーリー等の内容に関してはデジタルにはならない。単に作り手の意識だと思う。
特にまだ原作が終わってない作品でアニメの方が先に終わる場合は顕著。昔は終わりが解っていない作品は、オリジナルな内容で終わっていたりする事が多々あった。最初の「ガンダム」みたいに最後でアムロを生かしたパターンもあるけど、これってストーリーの根幹に関わる変更だよね。「ガンダム」は打ち切りが決まってから人気が出始めたから生かしたらしいけど、アムロは今でも人気ないから余り関係なかったかも…。ついでに言うと、あの小説版のオトナな部分は何の意味があったのだろうか?アニメありきの原作だからなくても良かったんじゃね?って思える。まぁいいけど。
今のアニメは原作のイメージを壊さないように制作し、原作が終わってないなら、区切りの良い所で上手くまとめて終わらせて、好評なら続編と言う形をとっているのが殆どな気がする。
アニメがすっかりオトナのものになり、テレビのチャンネル数も増えてカテゴライズされており、再放送以外はその多くを深夜の時間帯にやっているので、余り視聴率に拘らずに作っているのかなと思ったり。
アニメで原作との違和感のあった作品となかった作品を列挙してみた。
サザエさん
アニメでは作ったスタッフの話として、ちょっとずつ気づかない様に絵面を変えたとかで、確かに気づかないうちに劇的に変わってた。でも最初の絵面は当時の原作作画とだいたい同じ。原作自体が古くて、アニメもギネスレベルの長寿番組なので、今となっては原作の絵面はちとコワイ。だからアニメも原作に近い最初の頃のを観るとコワイ。だから変わってもいいと思える。ちなみにサザエさんはマンガとして登場した時の年齢が23歳。なので今97歳。タラちゃんでさえ77歳。そりゃ時代が違い過ぎて画風も変わるわな。
アタックNo.1
少女マンガ原作アニメ化の原点と思える「アタックNo.1」は、原作も読んだけど殆ど忠実だった記憶。目に幾つ星を入れるか検討された作品w。絵面はまぁ当時の技術としては仕方ないかの部類で頑張ったねっ感じ。
ベルサイユのばら
大好きだったこの作品がアニメ化された時、アニメーターが当時人気のあったアニメーターで、オリジナルの中に自分の画風をブッ込む人だったけど、それが許された人だった。目のキラキラをどうするかと言う、初期も初期の少女マンガの問題をクリアしていた頃だったので、絵面は綺麗だったけど好きじゃなかった。内容が本筋以外変わり過ぎてて。特にオスカルとアンドレが結ばれるシーンがやたらエロくて長い。エロいのは好きだけど、ここにエロさは要らない。綺麗に作ろうと会議を重ねて大事に作ったらしいけど、私には致命傷。あちこち細かい変更が変えて欲しくない部分の変更。
サイボーグ009(第1作モノクロ版)
私のアニメ好きの原点はこれ。アニメがテレビで放送される様になってから日が浅く、当時は画期的だったけど今観たら唖然とする位の技術な上、石ノ森章太郎先生の画質は初期と後期では雲泥に違うので、画質はほぼ周到されていたと思う。内容はオリジナルと原作と一部利用みたいなのが混在していたけど、最終回はそのままだった。あーでも007はじじぃが子供になってたな。それから少年院から脱走したって言うのもレーサーになってたな。子供向け改変ってとこか。比べてみると違うなぁ。気にならなかっただけらしい。
先に上映された映画の方ではジョーの髪が黒色で片目が隠れてなくてちょっと大人びていた。またジョーだけ白い戦闘スーツに赤いマフラーで、他が藤色の戦闘スーツに白いマフラーだったので、主題歌の歌詞にあった「赤いマフラー♪」は黄色だぞと突っ込み入れたりしていた。尤もテレビ版はモノクロだから色は関係なかったけど。映画をそのまま使い回ししてたからテレビは映画の続編みたいに思えたな。今と逆。よくよく聞けばテレビ番組の穴埋めで、実績ありの準備要らずで選ばれた作品らしいけど。
第二作では原作に合わせていたな。全くの新規で第一作の続編と言う感じはない別物で、ジョーの髪もスーツも007も原作と同じ。それはそれで嬉しかったのに、ストーリーは全く記憶になくて、ジョーの声を井上和彦さんがやっていた事と主題歌の印象しか残ってない。原作が膨大になりつつあったから、何処をやるか…って所だったんだろうと思う。私も長過ぎたのと、何かと最初と変わり過ぎて読まなくなってしまったし。
原始少年リュウ
知らん人の方が多いでしょうが、これも石ノ森章太郎原作。猿に育てられた肌が白い少年の話だけど、原作とは最後が全く違う。アニメは普通に母親と会う事で終わるけど、原作は母親に会うは会うけど原始人じゃない。だからリュウは肌の色が白い。アニメを観てから原作読んだら「あれ?」って感じだった。
名探偵コナン
アニメになって長いけど、内容は遜色ないけど、絵面が最初の頃は丸かったラインが今は細くてとんがってて刺さりそう。原作も蘭の髪が今ではすっかり角になってるから、原作寄りなんでしょうけど、初期のアニメは耳の大きさが気になり、途中から横顔の鼻のとんがった上向き具合が気になり、今は細さが気になる。原作は蘭の髪が角になったのと、ややスタイルが良くなった位でそこまで変わってない。内容にオリジナルが入るのは、放映し続けてて原作が追いついてない以上仕方がない。休まずに再放送で繋いでるのも凄いけどな。その度にオープニングとエンディングは新しくしてるし。
斉木楠雄のΨ難
内容も絵面もそのままじゃないかと思う。全編読んでないけど。原作の方が若干可愛っぽくて汚いかなと思うけど、全然問題ない範疇。
夏目友人帳
原作は女性漫画家によくある線が細くて繊細なのを、アニメでは一本の線で描いてる感じがするので、「整えた」と言う感じはあるけれど観易くなった印象。内容は忠実。
他、「鬼滅の刃」も原作と余り変わらない気がする。大して読んでないけど。
「Dr.ストーン」はアニメも原作もちゃんと観てないけど、友人から聞いた話では原作が子供っぽ過ぎる画風なので、アニメでは丁度良いと言われてるらしい。
手塚作品は自分の会社で制作してるので、あえて触れない事にした。
他にもいろいろ昔の作品なら解るものがあるはずだけど、いかんせん忘れてるので、思い出したらまたまとめてみる事にします。
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