松本零士作品の感想

過去に私が読んだ作品限定で、読んだ当時の記憶を呼び起こしてみたいと思います。
公式サイトから年代順に掲載してみました。めっさ多い…(^◇^;)。

セクサロイド(1968年)

読みました。でもかなり記憶が薄いです。
主人公・シマと殆ど人間のアンドロイド・ユキの話で、三部作になってます。

タイトル見て「これ読んだなぁ…でも何だっけ?」って具合で、あらすじ読んで「あ〜そんな感じだったな」な程度です。なので書ける程の内容がなかったりしてます。
キャラはスター・システムのキャラではないですけど、名前は使い回してますね。松本作品に「ユキ」って名前のキャラは良く出て来ます。まぁこれもある意味スター・システムでしょうか。名脇役って感じの…w。「シマ」も使い回してますよね。ただ名前とザックリした設定しか同じではない気がします。松本作品の女性はブサイクな顔以外はほぼ皆同じ顔なので、似てるも何もないですけど…。
すみません、こんな事しか内容がなくて…。

高速エスパー(1968年)

もともとテレビの実写版を見ていて、松本作品にハマってからこれが松本作品だと知って読みました。
ただ元々はあさのりじさんが描かれていたそうですが、後任を松本先生が受けるに当たって「好きにやらせてくれるなら」と言う事で、大筋以外は名前まで変更されてるので、松本作品と呼んでいいかと思います。

内容的には子供向けな内容でしたね。四畳半シリーズとか読んだ後に読んでるので、物凄く真面目に子供向け作品描いてらしたんだなと言う印象です。画風も若干違うかな…。真面目なキャラでも五頭身キャラが多かった気がしますw。今以上に汚いと言うかw、線が多く感じられる画風でした。
既に実写版の内容も記憶が薄れていたので、実写版との内容の違いとかは判りませんでした。原作はとにかく主人公がやたらマジメな内容だったイメージです。

元祖大四畳半大物語(1970年)

「男おいどん」の大人版みたいな作品ですが、こちらの方が先でした。
主人公は同じですし、大家のばーさんも同じでトリさんもいます。違うのは住んでいる人達です。それと内容が結構エロいです。エロいんですけど、松本作品はそれほどエロい描写でも画風でもないので、どって事ないです。ってか、何処とってもエロい作品ってのも読みますけどね、私。内容そのものが大人な内容なので子供はやめとこうねって位です。
このマンガの主人公は「男おいどん」の大山昇太と違って、孤独感はないです。下宿荘に住む住人が割と固定化されてますし、しばしば大変な目には遭ってますが以外な程女には困ってませんし、ュンと言う優しい存在もいます。この作品の後に「男おいどん」を読むと寂しく感じてしまいます。
ダラダラと時間ばかり過ぎる能天気な内容ですが、私はこの作品が松本作品では一番好きかもしれません。
あ、この作品、1980 年に実写化されました。ただでさえ内容がエロいのに、案の定と言う感じの日活で制作されたので、「ザ・日活ポルノ(ポルノって死語だな)」と言う感じがして、多少興味はありましたけど、女だし当時はかなり若かったしで観に行く気にはなれませんでした。ジュン役が篠ひろ子さんだったから、そんなにエロくなかったかもしれないですけどね。

男おいどん(1971年)

おいどんは松本先生本人がモデルだそうですが、実際にはこのおいどんより「元祖大四畳半大物語」のおいどんの方が、近かったそうです。少年誌向けにエロい部分を除いてるのが「男おいどん」と言う事ですね。

記憶を整理していたら、四畳半シリーズは幾つもあるので、内容がこんがらがっている事に気付きました。
高校浪人していたと思ったんですが、夜間中退でしたね。えーどれだっけなぁ・・・(๑•ૅㅁ•๑)
一番衝撃的だったのはパンツの山からキノコが生えてくる所でしたねw。えぇサルマタケです。そんだけ枚数買えるならその金節約してメシ食えって位のパンツの量。何故かうちには当時インキンタムシの薬がありましたが、マセトローションだったかどうかまでは確認してません。父がソレだったと言う記憶は皆無ですが、母が虫刺されに効くと言って、蚊に刺された所に塗ってくれました。キンカンみたいな使い心地で、確かに効いた様な気がしましたけど、使い方あってたんですかね?
おいどんは汚いなーと思いながらも魅かれたキャラでしたか、この作品のおいどんは何時も最後が独りなので寂しく感じました。
最終回は身辺整理して出て行ってしまうので「えぇ〜〜〜」って思っちゃいましたけど、先生が後記で「また戻ってくる」とあっさり仰ってるのを読んで、物凄く肩透かし食らった気がしました。この時のトリさんが大好きで、普段はおいどんにウルセーだのシネだの言って悪態ついてるのに、一人部屋に残され、パンツにくるまって泣いてるのが可愛かったです。トリさんは知ってる九官鳥がモデルだそうですが、黒くて良く喋る事以外は全く九官鳥じゃないですよね。頭が良いし大きいからカラスっぽい感じもしますけど、いたら是非家族にしてみたいですw 。

聖凡人伝(1971年)

おいどんではない主人公の四畳半シリーズです。
自殺しようとして死に損なってしまった主人公と、主人公が住む俗称・首吊り荘の住人の日常を描いてますが、内容は重くも軽くもなく淡々と読めますが、意外と排他的な感じです。主人公は無気力だし。同じ下宿住まいでも、生きる為に必死になっているおいどんとは、真逆に描かれているかもしれません。こう言う暮らし方こそしてないものの、内容はむしろ今の時代の世相にあってるかもしれません。

ガンフロンティア(1972年)

トチロー・ハーロックの登場し、トチローのルーツを探る旅の話で、西部劇的な内容です。
最後までハッキリとは書かれていませんが、トチローのルーツは日本人と言う設定です。最後は手漕ぎ船で日本まで一人で旅立ちましたが、絶対途中で遭難するだろって思っちゃいました。まぁ腕や足をサメに食べられても辿り着いてやるって言ってましたけど。
絶対に安易なハッピーエンドにしてないのが松本先生の作品ですねぇ。
これに登場するヒロインのシヌノラは、曰くありげでしたけど、最後はトチローの子供を産む気満々で終わりました。それが唯一救われた部分ですね。
トチローとハーロックの揺るがない友情は、男同士って良いなぁと思わせてくれました。多分これが一番この二人の話を描いてらっしゃるんじゃないかなって思います。多分・・・ですけど。作品数半端じゃないんで一部しか読んでませんから。

インセクト(1972年)

虫を擬人化した内容です。
結構記憶に残っているので、該当する虫を見つけると今でも思い出します。空蝉を見ると七年帝王の話が浮かんで来たり、蜂を観ると女王ヒステリアスを思い出してみたり…。タイトルを確認したら、ほぼ全部内容を覚えてました。
私の知る昆虫知識は幾分か松本先生からの知識があったりしますが、この作品によるものもあります。虫はほぼ完全に擬人化されていて、それでいて虫の生態あっての内容なので、虫嫌いな人でも読んで、ちょっとした知識になると思います。たまに虫だって言う事を思い出させる為の虫の絵が出て来るので、それさえ嫌だと言う人は無理だと言う人は、無理でしょうけどね。

宇宙海賊キャプテンハーロック(1977年)

アニメ編でも触れてますが、アニメと原作では若干設定が違いますし、トチローの娘「まゆ」は出て来ません。ってか他でもトチローの子供は出て来た記憶がありません。「ガンフロンティア」で子作りして去ったのはありますが、その後出来たかどうかは解らないです。まぁアニメはアニメとして…。
ハーロックは松本作品としては珍しくイケメンの主人公です。それでいて渋くて男らしくてカッコいいって思います。最後まで読んだと言う記憶がないのですが、どうも私が読んだ記憶で内容は止まってるらしく、未完のまま今に至ってる様です。松本作品ではわりとかっちり終わらずに旅が続く様な終わり方が多いので、この作品も終わりがないのかもしれません。

銀河鉄道999(1977年)

結構長い作品なので全部は読んでいないと思います。
アニメ編とかぶってしまいますが、最終回では映画と同様に機械化惑星を潰しに行きますが、哲郎がネジになってました。どれだけ大きなネジかと思いきや、家電でも使ってそうな位のめっさ小さいネジ。何をどうやってその大きさになってるのか不思議でしたw。メーテルは哲郎と一緒に地球に戻る気満々(に見えた)だったのを、エメラルダスに「あなたは一緒には行けない」と言われて、当時は「何で?」って思いました。「好きなものは好き」でしかない性格のせいですけど、松本先生は絶対にくっつけないだろうなぁ…と諦めてwww。
あとメーテルが哲郎のお母さんの身体って言うのもよくわからないのです。お母さんをモデルにして作られてるのか、身体を移植してるのか、でも機械伯爵の家に剥製があるし…って。追求しちゃいけないのかもしれない…。
どうでもいいんですけど、私の描く絵は当時松本先生の絵に似てると言われました。好きになる前から絵は描いてたんですけどね。でもメーテルは簡単に模写出来たので、描いてるうちに似ちゃったかもしれません( ̄▽ ̄)。


他にも「ザ・コクピット」とか「大純情くん」とかいろいろ読んだんですけど、内容の記憶がかなり薄いので略しました。
それから1980年以降の作品は読んだよーな気もする…程度なので、これも略しました。
先日のアニメ編感想の公開後、劇場版「さよなら銀河鉄道999」を観ましたが、印象薄いのは最初の作品の感動が強過ぎたためみたいです。面白かったけど終始淡々と進んだ様な感じがしました。原作の方が良いかもです。

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