マンガ原作・実写化、テレビ編1
マンガ原作(1980年以前作品)でテレビ実写化した作品を幾つか感想を含めてご紹介します。
サザエさん
サザエさんさんは作品が古いだけに、時代も人も違えて5回も実写化されています。
さすがにカケラも観た事ない物もありますし、まともに観てない物も多いですが、ほんの少しでも知っている所を引っ張り出して、ご紹介します。
高杉妙子版 1955年~1957年
KRT(現:TBS)月~土18時35分 ~ 18時40分→月~土18時30分 ~ 18時35分
- サザエ:高杉妙子
- マスオ:野田勇
- カツオ:井修
- ワカメ:若久美惠
- タラオ:奥村千秋
- 波平:昔々亭桃太郎
- フネ:水の也清美
モノクロ作品は結構知ってるつもりでしたが、全く知りませんでした。役者さん、一人も存じ上げません。
5分物だったらしいですね。当時の事なので生放送だったみたいです。
江利チエミ版 1965年~1967年
TBS 金曜21時〜21時30分
- サザエ:江利チエミ
- マスオ:川崎敬三
- カツオ:吉原誠利
- ワカメ:上原ゆかり
- 波平:森川信
- フネ:清川虹子
「懐かしの…」なんて感じの番組で出て来たのを観た程度ですが、江利チエミさん・川崎敬三さん・清川虹子さんは知ってます。江利チエミさんはシンガーでしたが、コミカルで明るい感じが出てました。
星野知子版 1981年~1985年
フジテレビ
- サザエ:星野知子
- マスオ:小野寺昭
- カツオ:佐野大輔→斎藤優一
- ワカメ:織田真澄
- タラオ:高山幸久
- 波平:小林亜星
- フネ:乙羽信子
内容は全く覚えてませんが、子役以外は記憶に残っています。全く知らない初代を除いて多分歴代で一番おとなしめのサザエさんだった気がします。小林亜星さんは「寺内貫太郎一家」のイメージが強くて、波平さんの役は「おとなしめの貫太郎」になってます…。音羽信子さんのフネさんは、とても優しい落ち着いた感じで、「サザエさんは誰の子?」って思えた位です。
浅野温子版 1992年~1996年
フジテレビ
- サザエ:浅野温子
- マスオ:宅麻伸
- カツオ:上村裕樹→田宮賢太朗
- ワカメ:遠山真澄→森安加代子
- タラオ:小林俊平
- 波平:いかりや長介
- フネ:吉行和子
浅野温子さんが好きでちょっと観ました。サザエさんのイメージには一番合ってたんじゃないでしょうか。浅野温子さん自体は落ち着いた感じの人なのに…役者さんですよねぇ。吉行和子さんのフネさんも良かったです。
観月ありさ版 2009年~2013年
フジテレビ
- サザエ:観月ありさ
- マスオ:筒井道隆
- カツオ:荒井健太郎→清水錬
- ワカメ:鍋本凪々美→錦辺莉沙
- タラオ:庄司龍成→中野遥斗
- 波平:片岡鶴太郎
- フネ:竹下景子
ちゃんとは観てません。サザエさんが一番若く見えたかもしれないですね。竹下恵子さんのフネさんも良かったです。フネさんの年齢設定と竹下恵子さんの実年齢は近かったんじゃないでしょうか。フネさんほんとは50代だったと記憶してるので…。
天海祐希 2019年
フジテレビ
- サザエ:天海祐希
- マスオ:西島秀俊
- カツオ:濱田岳
- ワカメ:松岡茉優
- タラオ:成田凌
- 波平:伊武雅刀
- フネ:市毛良枝
20年後と言う設定と、番宣でのみ観ただけなので殆ど感想は述べられませんが、配役を見る限りの印象はマスオさん役の西島秀俊さんとフネ役の市毛良枝さんしかピンと来ません。天海祐希さんはキリッとした端正な顔立ちと雰囲気なので、サザエさんの庶民的な明るいキャラに合ってない気がします。伊武雅刀さんは好きな役者さんですが、波平さんには強過ぎる感じが否めません。伊武さんはヘタレ感が薄いからなぁ。
サザエさん役は天海祐希さんか、藤原紀香さんかと言われていた様で、私的には藤原紀香さんもテレビで実写版に出ていた気がしましたが、藤原紀香さんは舞台のみでした。
あ〜…サザエさんだけでこんなに量が…。
サザエさんの髪型が子供の頃不思議で母に聞いた所、その頃は流行っていたんだそうです。実際調べてみると昭和20年頃流行したんだとか。前髪を切る事にまだ抵抗があって、長い前髪を強引にカールして上げていたらしいです。なるほど。どの女優さんでもこの髪型は再現してますよね。でも時代に寄せるのはどうしても難しいみたいですね。ワカメちゃんの刈り上げはもろに刈り上げてたりして。カツオも坊主だったかな。でも今の子は坊主似合う子少ないですよね。でもこう考えると髪型のインパクト強いマンガだったのかって思っちゃいました。
今後も実写化されるのかなって思いますが、どんどん時代劇化して行きそう…。
怪物くん 2010年
日本テレビ 土曜21時00分〜21時54分
- 怪物くん:大野智(嵐)
- ドラキュラ:八嶋智人
- オオカミ男:上島竜兵(ダチョウ倶楽部)
- フランケン:チェ・ホンマン
- 市川ヒロシ:濱田龍臣
藤子不二雄原作で1965年から1969年まで少年画報・少年キングに掲載されていたマンガの実写化を、2010年にしたと言う…。アニメは1968年から1969年テレビ朝日、1980から1982年日本テレビで放映されました。
大野智さんが良い歳して子供キャラ演じるのも抵抗あったろうなと思いつつ、怪物だから良いのかと思ってみたり。ドラキュラはお調子者の感じがぴったりだなと思いましたが、秀逸なのはフランケン。もともとセリフは「ウガー」しか言わないから日本語下手でも関係ないし、演技力もほどほどで何とかなる役だし、ガタイの良さと風貌では他に適役はいないハマり役です。オオカミ男は上島竜兵さんそのものでしたが、まぁいいやって感じです。
観たは観たんですが、あんまりちゃんと観てなかったので、内容はまともに覚えてません。外見の雰囲気が出てるなぁってとこばかり関心してました。まぁ実写版としてはいい方だったんじゃないですかね。
愛と誠 1974年
東京12チャンネル(現テレビ東京)金曜 19時00分 – 19時30分
先に↓こちらで述べてますが、梶原一騎原作・ながやす巧作画の1973年から1976年に少年マガジンに掲載されたマンガです。
- 大賀誠:夏夕介
- 早乙女愛:池上季実子
- 岩清水弘:中島久之
- 高原由紀:海野まさみ
- 天地大介:平泉征
先に実写版映画化されており、その後に実写版でテレビ化されました。
池上季実子さんはこれが女優デビュー2作目だったようで、演技は下手くそでした。池上季実子さんは実生活でも結構お嬢様だったみたいなので、お嬢様の愛の役は合っていた様です。
誠役の夏夕介さんのキリッとした顔が、当時はキレすぎ感強くてちょっと受け入れ難かったですが、今思えば格闘技もこなせた夏夕介さんは、外見と言い腕っ節といいぴったりだったと思います。原作ファンにとっても支持は高い様です。ただその本格的なアクションシーンが、本当に喧嘩している様に観えたのは私だけではなかったらしく、クレームが出て打ち切りになったそうです。さんざん喧嘩した経験ある父にも「こんなの観るな」って言われたもんなー。
中島久之さんの岩清水弘は外見がよく似ていました。ただガリ勉にしては体格いいなって感じはしましたけど。あと平泉征さん出てたんですね。愛のお守り役として体育教師に送られ、生徒の粗暴さをスポーツ向けさせようとするもウザがられ、高原由紀の投げナイフに心神喪失してしまった、見た目ばかりのおぼっちゃまの役です。
技術的な稚拙さとか演技力とか、裏事情からくる内容の問題とか、いろいろあったりしても、それを除いたら実写化としては良かったかもしれないです。
ガラスの仮面 1997年・1998年
テレビ朝日 月曜20時00分〜20時54分 1999年
- 北島マヤ:安達祐実
- 速水真澄:田辺誠一
- 姫川亜弓:松本恵(完結編のみ中村愛美)
- 桜小路優:小橋賢児
- 小野寺一:佐戸井けん太
- 鷹宮紫織:佐伯伽耶
- 姫川歌子:かとうかずこ
- 北島春:藤真利子
- 月影千草:野際陽子
「ガラスの仮面」は美内すずえ作品の1976年に「花とゆめ」に掲載されてから、今だに未完の超長編作品です。最初の頃は原作を読んだと思います。今だに続いてるなんてすご過ぎ。
このマンガの実写化を聞いた時、主役の北島マヤは安達祐実さんしかいないと、きっと誰もが思ったと思います。超売れっ子の子役が少し大人になった頃で、マヤの役者としての成長の話から考えれば、他に該当者はいませんでした。全体的に配役は原作に寄るよう選んでるなぁと思いました。凄いのは当時も話題になった野際陽子さんの月影千草ですね。再現度めっちゃ高いです。マヤのライバル姫川亜弓役の松本恵さんこと松本莉緒さんは「エースをねらえ」の実写版でも主人公のライバル役・竜崎麗香役で出てました。割と好きな女優さんですが、こーゆー役がハマり役とも思えないんですけど、準主役適任だったって事ですかね?速水真澄役の田辺誠一さんも合ってましたね。
劇中劇が多かったので、演じるのはややこしかったろうなと思いますが、どうだったのでしょうか。安達祐実さんは頑張っていたと思いますが…。
が
どうしても月影千草が気になる…。
本編が未完で壮大過ぎて、最終回が壮大にならなかったのは仕方ないです。
まぁマシな方だと思います。
エースをねらえ 2004年
テレビ朝日 木曜21時00分〜21時54分
- 岡ひろみ:上戸彩
- 藤堂貴之:吉沢悠
- 竜崎麗香:松本莉緒
- 尾崎勇:石垣佑磨
- 音羽京子:金子さやか
- 愛川牧:森田彩華
- 千葉鷹志:柏原収史
- 宗方仁:内野聖陽
- 桂大悟:寺脇康文
- 緑川蘭子:酒井彩名
- 竜崎総一郎:夏八木勲
原作は山本鈴美香作で1973年〜1975年・1978年〜1980年に「週刊マーガレット」に掲載された作品です。
1973年と1978年にテレビアニメ化・1979年にアニメ映画化されています。当時流行っていたいわゆる「スポ根」物です。
実写化された時は正直「なんで今頃?」と思いましたが、そこそこ人気出たらしいですね。番宣でしか観てないですが、お蝶婦人の「〜しても良くてよ」「〜ですわ」とかの口調は、当時のお嬢様とかしか使わない上品な言葉で、最近では先ず聞かない。年配者位かな。まぁお蝶婦人については、縦ロールのヘアスタイルをどうするかってのもあって、髪は巻いてましたね。あの縦ロールは高校だと怒られるレベル。全体的に大人っぽい作画のせいで、実写版は子供っぽく見えたけど、実際の役者さん達の年齢は高校生位だから、そっちの方が正しいんだろうな。主役・岡ひろみ役の上戸彩さんは似てるとか言うより、当時の人気女優で年齢がちょうど良いって所で選ばれた感じがします。まぁなんと言ってもこの作品は宗方仁役の内野聖陽さんがイメージに合ってて高評価でした。内容に関してはまぁこんなもんかな。時代のズレとかを何とか調整したって感じがします。
浮浪雲 1978年・1990年
秋山ジョージ原作で1973年から2017年までの長期に「ビッグコミックオリジナル」に掲載されたマンガです。
渡哲也版 1978年
テレビ朝日 日曜20時00分〜20時54分
- 雲:渡哲也
- かめ:桃井かおり
- 新之助:伊藤洋一
- 青田師範:柴俊夫
- 春秋親分:山本麟一
- 定八:志賀勝
- 熊:小鹿番
- 寅:佐藤蛾次郎
正直な所、渡哲也さんには全く興味がなかったのですが、この作品を観て好きになりました。原作の雲はもっとホンワカしてますが、それでも石原軍団の大人アイドル的な雰囲気をぶち壊して作り上げた役の雰囲気が、ギャップ萌えと言うか、何とも良く感じました。子供でしたけど。カメを心配すると烈火の如く怒る所で本領発揮と言う所でしょうか。
桃井かおりさんはさすがですね。醜女だけどよく働くかめの役柄を見事にこなしてました。全然醜女じゃないのに醜女に、だけど何処か可愛いんですよ。
新之助役の伊藤洋一さんも可愛かったです。今も役者さんしてるんでしょうかね。
原作の方が全体的にもっとホンワカしてますが、実写版もノンビリ観ていました。但、割と時代背景を無視してコメディ色を強くしていたのは合った様ですが、原作にはそれはなかったかもしれませんね。うろ覚えです。
ビートたけし版 1990年〜1991年
TBS 木曜22時00分〜22時54分
- 雲:ビートたけし
- かめ:大原麗子
- お松:坂上香織
- お花:安達美加
- 欲次郎:岡本信人
- 青田師範:松村雄基
- 渋沢老人:田村高廣
一度だけ観ましたが、渡哲也さんの方が良かったのでその後は観ませんでした。
雲役のビートたけしさんは嫌いではないのですが、そのままだったので…。かめも可愛いけど綺麗過ぎるし、私的にはイマイチでした。内容に関しては前作と同じ様な感じです。
思い出すといっぱい出て来て全部書くのは大変になってしまいました。調べながらやっていてこれでも半日掛かりです。なので何度かに分けたいと思います。
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